漢方で元気に!

漢方内科・漢方皮膚科

当院での漢方治療はエキス剤(顆粒・粉末)、煎じ薬ともに保険での処方です。
煎じ薬はその方の体質に合わせて生薬をひとつひとつ組み合わせます。
煎じていただく手間はかかりますが、その方に合った、よりきめ細かい治療が可能です。
同じ病気でも人によって病気になってしまった経緯は違います。体質も違います。
今抱えている病気になったその人のからだを治す医療です。
当院では、漢方理論に基づいた治療を行なっています。
東洋医学には西洋医学と違った理論体系があり漢方薬もそれを元に作られています。
従って、漢方理論に基づき処方しなければ期待した効果が得られないばかりか悪い作用がみられることもあります。

漢方薬って・・・

漢方薬は優しい薬だから永く飲まないと効かない。
副作用もなく安心して飲める。
苦くて臭くて飲みにくい。←←←漢方に対するイメージはこんな感じでしょうか?
「永く飲まないと効かない」と言うのは完全に違うともいえませんが、そうですともいえません。
では何なの?
漢方薬は即効性があります。もともと風邪薬として作られたものだからです。
西暦200年頃に『傷寒論』という書が著されています。この書物は外感病すなわち今日でいう感染症に対する治療マニュアル書です(もちろん今では細菌感染症であれば抗生物質を使います。漢方薬だけで治療することはありません)。感染症なので刻々と症状が変化し、その症状の変化に対応した薬が書かれています。ですからゆっくりと効く薬では対処できません。現在もこの『傷寒論』に記載されている処方が多く使用されています。例えば『葛根湯』。有名ですよね。この『葛根湯』も『傷寒論』に記載があります。そこには、『太陽病、項背強几几、無汗悪風、葛根湯主之。』
超意訳してみますね。「風邪(わかりやすく風邪にします)ひいちゃって、うなじから背中がすごく硬くなって、汗が出なくて、ぞくぞくと寒気がする、そんな時は葛根湯を服みましょう」。



では、副作用は?あります。極端な話、『毒』にもならないような物は『薬』にもなりません。例えば『黄ごん』による肝機能障害、『附子』による動悸、『麻黄』による動悸、尿閉。薬疹が出ることもあります。
ただ、漢方理論に基づかずに使用して悪い症状が出た場合は副作用ではない場合もあります。その場合は『誤治』といいます。


漢方皮膚科

アトピー性皮膚炎・じんましん・ニキビ・尋常性乾癬・尋常性疣贅(いぼ)・みずいぼ・その他湿疹全般の治療を漢方薬を使用し行います。場合により西洋薬の塗り薬も併用することもあります。
尚、皮膚切開を伴う処置や真菌検査等は行っておりませんのであらかじめご了承ください。




※漢方診療では月経困難症・月経前症候群・月経不順・更年期障害・不妊症など婦人科系の病気の漢方治療も行っていますが西洋医学的検査・処置は行っておりませんのでご留意ください。産婦人科を受診なさってない方はまずは産婦人科を受診し西洋医学的診察をお受けください。ご希望があれば産婦人科を紹介いたします。