抗酸化作用、抗ストレス作用、免疫力の強化、コラーゲンの形成を促進、メラニンの生成を抑制
上の図は脳内の各伝達物質が作られる過程を示したものです。最初の物質から最終の物質まで段階的に作られますが、それぞれの段階でビタミンBやビタミンC、鉄、葉酸などが関わっています。つまりこれらの物質が不足すると脳内の伝達物質の作られる量が減り様々な異常が見られるようになる危険性があります。例えば一番右のメラトニンが不足すると睡眠障害を起こしたり、真ん中のノルアドレナリンが不足するとやる気や活動性が低下したりします。鉄不足で不眠症になっている場合、鉄を補正することで不眠症が改善される可能性があります。ですから不眠症だからといってただ単に睡眠薬を処方すればいいというものではないのです。原因究明が重要なのです。またビタミンB群はエネルギーを作るときにも使われるため重労働などで消耗されやすくなります。鉄の不足は貧血が有名ですが、むずむず足症候群とも関係してるといわれています。
上の図はタンパク質、糖質、脂質からエネルギーが作られる過程を示したものです。生命活動を維持するにはエネルギーが必要です。重労働をするにはその分だけ余計にエネルギーが必要になります。食事でとったタンパク質、糖質、脂質が体内で代謝をうけてエネルギーが作られます。体を動かせば動かす程エネルギーが必要となりどんどん作られます。代謝の過程でビタミンB群が使われます。たくさんエネルギーを作ろうとすると、たくさんのビタミンB群も使われます。ですから補給する必要があります。普通に食事をしている分には欠乏症にはなりませんが、エネルギーをたくさん作る必要があってそれに伴い消耗されると様々な欠乏症状がでてきます。非常に疲れた時に口内炎ができたことはありませんか?特にビタミンB2の不足が考えられます。ニンニクはスタミナがつくと思っていらっしゃるでしょ!?ニンニクにはビタミンB6が多く含まれます。またアリシンという成分がビタミンB1とくっつくとビタミンB1の吸収が高まります。ビタミン点滴を俗にニンニク注射といったりしますが元気になるからそう言われるようになったのでしょうか。ですから元気であまり体を動かさずエネルギーを必要としない時にニンニク注射をしてもあまり効果は感じられません。重労働などエネルギーを多く必要とする時には効果的です。生体内での様々な物質の働きや物質の合成・代謝を知らなければ異常は分からず病気は治せません。単に症状に対して薬を出すだけの対症療法になることでしょう。エネルギーを作る段階では様々なアミノ酸も関与しています。その中でも必須アミノ酸は体内では作れないため食餌からとる必要があります。卵や大豆食品、肉類も積極的にとる必要があります。